血液検査での方針決定の危険
食物アレルギーの診断はどう行うのがもっとも効果的なのかを考えましょう。
食物アレルギーの確定診断とはまず、疑われる食物の除去試験でやめてみることが一つ。
負荷試験として食べさせてみることによって反応を見る試験が行われています。あくまで血液検査は、除去試験や負荷試験をどの食物でおこなうかを絞り込むための手続きのひとつにすぎないということのようです。
血液検査では食物アレルギーの確定診断はできないのが現状なのです。
今から10年前後にはRAST検査のみで厳しい除去食療法を指導され、栄養失調や身長が伸びなくなるなどの成長障害を起こした例が続出したこともあるようで、成長期にある小児に対して、安易な食物除去は厳に慎むべきという考え方が今では常識となっています。
特に幼児期は、子供の成長期の中でももっともめざましい発育を遂げる時期ですから、バランスのよい食生活が望まれるのは当然のことで、本来は必要でない食物除去による強制的な偏食は避けることが優先されています。
確かにアレルギーの治療方法が確立されていない現状で、どのような方針での治療を行うかは医師としても難しい選択を余儀なくされていますし、乳幼児のアレルギーの場合、家族などは一刻も早い治療を望むことも当然です。かといって検査方法を大きな基準として反応の疑いのある食物を完全に接種しないことでの栄養の偏りはもっと危険な行為となるわけです。
治療方法は時代とともに進化していくのでしょうし、何より検査方法も日進月歩で進化しているのですから、急いで治療を行うことがすべてではないと考えていくしかないのが現状なのです。
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